絵 かのうかりん

​絵本作家

1983年今治市生まれ。動物や自然などをテーマに絵を描く。「いろんなおめん」で第6回フジテレビBe絵本大賞入賞。最新作に「おやすみおやすみみんなおやすみ」(金の星社)

(コメント)

モフモフで抱きしめたくなるようなその見た目とは裏腹、人間にこびられない不器用なデブ猫の“マル”。そして物語に登場する、かわいいけどちょっと毒のある、いろんな性格の猫たちをそのまま描きたいと思います。

 舞台となる、故郷の愛媛のゆったりとした風景を描かせていただくことも楽しみです。

かのうかりんオフィシャルサイト

http://calinbell.com

 

文 早見 和真 

​小説家

1977年神奈川県生まれ。2008年、自らの経験を基に野球部を描いた「ひゃくはち」でデビュー。「イノセント・デイズ」で第68回日本推理作家協会賞受賞。2016年から松山市在住。

(コメント)

はじめての童話、はじめての試み。使ったことのない脳みそをフル活用させる毎日です。

代表作は「イノセント・デイズ」でもなく、「ぼくたちの家族」でもなく、「かなしきデブ猫ちゃん」の人。愛媛県内でそう言われるようになったら、この勝負、僕の勝ちです。

早見和真作品紹介​

「絵本を作ってみたいと思ってるんだ」

創作童話「かなしきデブ猫ちゃん」の物語は、小説家・早見和真さんのこのひと言からすべてが始まりました。 

2016年、静岡県河津町から愛媛県松山市に移住した早見さん。それまでは周囲との関わりを断ち、ストイックに執筆に臨んでいましたが、「いで湯と城と文学のまち」である松山で、心を開き、人と接しながら小説を書いていく道を選びました。

その中で新たに芽生えたのが、「物書きとしていかに町おこしに関わっていけるか」という思いでした。一方で、自宅の飼い猫をモデルにした物語を書いてみたいとも考えを巡らせていたある日、ふと浮かんだそうです。

 

この子が家を飛び出し、愛媛中を旅する冒険譚を描けば、何か力になれるのでは-。

2つの思いが結び付き、デブ猫ちゃんプロジェクトの歯車が動きだしました。

小説ではなく、あえて童話を選んだのは、早見さんが作家人生で初めて、一人娘をめがけて書くと決めたから。相棒に選んだ絵本作家・かのうかりんさんも一人娘を持つママです。新境地に挑む早見さんを、かのうさんの見る人の心を包み込むような優しさに溢れた絵が支えていきます。

文章が苦手な子どもたちにも読んでもらいたいとの願いを込め、愛媛新聞で週1回ペースでの連載です。2人は主人公のマルになりきって、一足先に愛媛県内各地を巡りました。きれいな風景を見て、おいしい食べ物に舌鼓を打ち、地元の人たちとも触れ合いながら…。みなさんが住んでいる町も、いつか登場するかも知れません。

2018年4月、いよいよ、「かなしきデブ猫ちゃん」の本編スタートです。これから待っているのは一体、どんな物語でしょう。マルが繰り広げる愛と哀しみの旅、そして、その活躍にご期待下さい。

(愛媛新聞 生活文化部 山本憲太郎)

このお話ができるまで